雨漏りから屋根を守る縁切り・タスペーサーとは
投稿日:2023年9月30日
屋根塗装をするときには縁切りの工程が含まれる場合があります。
スレート屋根を使用しているときには重要な工程で、長い時間をかけて作業をすることも少なくありません。
最近ではタスペーサーという道具によって縁切りを簡単に行う工法も登場しています。
縁切りやタスペーサーについて詳しく理解して、品質の高い屋根塗装を施工してもらえるようになりましょう。
縁切りとは
縁切りとはスレート屋根塗装をしたときにスレート瓦の間を埋めてしまった塗料を切る作業です。
スレート屋根を塗装すると、瓦が重なっている部分に塗料が入り込んでふさいでしまいます。
スレート屋根は瓦の間の隙間から水が流れるように設計されているため、塗料でふさがれたままになってしまうと本来の機能が失われます。
そのため、屋根塗装を終えた後に塗膜を切る縁切りの工程を行い、水が流れる経路を確保しています。
縁切りが重要な理由
縁切りが重要なのはなぜなのでしょうか。
縁切りはスレート屋根塗装では必須の工程として行われています。
ここでは縁切り重要性についてわかりやすく解説します。
雨漏りのリスクが下がるから
縁切りの目的は塗料によってふさがれてしまった雨水が流れる経路を回復することです。
縁切りをしなかった場合にはスレート瓦の間に入った雨水が抜けて出ていくところがなくなります。
スレート屋根では瓦の下に防水シートがあるので、すぐに雨漏りを起こすわけではありません。
しかし、スレート屋根を留めている釘による小さな穴を通してだんだんと雨水が染み込んできてしまうリスクがあります。
縁切りをしないと雨漏りのリスクが高くなります。
屋根の通気性を確保できるから
縁切りをしないと通気性が低下することも問題です。
塗膜によって覆われた空間ができて風通しが悪いと、結露が発生するリスクが高くなります。
屋根は冷暖房の影響によって建物内部と外部の温度差にさらされることが多いため結露しやすい性質があります。
通気性を確保することで結露を起こしても乾かすことができ、雨漏りなどのトラブルを防ぐことが可能です。
屋根の下地の劣化を防げるから
縁切りは屋根を守る目的でも重要な意味があります。
雨漏りや結露による水の影響は屋根の下地を劣化させることにつながるからです。
屋根には防水シートが設置されており、下地に水が入らないように設計されていますが、釘などの接続部分からは水がゆっくりと染み込みます。
防水シートが劣化してしまうと直接屋根の下地に水が染み込み、屋根のそのものが劣化してしまって大掛かりなメンテナンスが必要になる恐れがあります。
縁切りをしておけば、雨水の通り道ができるので、上記のようなリスクを下げることができます。
タスペーサーとは
上の画像はタスペーサーという縁切りを簡単に行うための道具です。
縁切りはカッターやスクレーパーによって塗膜を切断する従来の工法の他に、タスペーサー工法が用いられています。
現在のスレート屋根塗装ではタスペーサー工法が主流になっています。
タスペーサー工法とは
タスペーサー工法とは屋根塗装の下塗りを終えた時点でタスペーサーをスレート瓦の間に挿入してから中塗り、上塗りを薄めていく工法です。
タスペーサーを屋根材の間に挿入することで塗膜が隙間を覆わないようにして、瓦同士の間隔を空けておくことができます。
一般的には15cmくらいの間隔でタスペーサーを設置して中塗りの工程に進みます。
従来の縁切り工法との違い
従来の縁切り工法では下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りを終えて塗料が乾いた後に手作業で塗膜を切る作業をします。
タスペーサー工法の場合にはこの工程が必要ないのが大きな違いです。
一般的な住宅では従来の縁切り工法では丸一日の作業が必要になりますが、タスペーサー工法の場合には2時間~3時間くらいで作業を終えることが可能です。
タスペーサー工法のメリット
縁切りの方法としてタスペーサー工法が主流になったのは理由があります。
現在ではほとんどの業者がタスペーサーを採用するようになりました。
なぜタスペーサーを使用する業者が多いのかを詳しく解説します。
工期を短くして費用を削減できる
縁切りは従来の工法に比べてタスペーサー工法の方が早く終わるので費用を抑えられます。
従来の工法では平均的には丸一日の作業時間がかかるので、その分の職人の人件費がかかることになります。
タスペーサー工法ではタスペーサーを用意する費用がかかりますが、小さな専用器具なので単価はあまり高くありません。
平方メートルあたりの単価で比較すると、従来の縁切り工法の場合には500円~800円なのに対して、タスペーサー工法では250円~500円程度です。
タスペーサー工法にした方が1日近く工期を短くできるだけでなく、費用も半額くらいにできるので主流の方法になっています。
施工品質が高くなる
タスペーサー工法は従来の縁切り工法に比べて施工品質を高くできるため、一般的に用いられるようになりました。
タスペーサーを使用しない従来の縁切り工法では、屋根塗装を終えた後で塗膜を切るため、高度な技術を必要とします。
優秀な職人が丁寧に作業をしていっても、塗膜が不完全になってしまったり、スレート瓦に傷がついたりするリスクがあります。
一方でタスペーサー工法だと、塗装後に行うものではないので仕上がりを美しいままに保てます。
高品質の屋根塗装を施工する方法としてタスペーサー工法は優れているので活用されています。
町田市の屋根塗装は町田塗装店へ!
縁切りはスレート屋根塗装をするときに、瓦と屋根の間の隙間を確保するために重要な工程です。
従来の縁切り工法ではカッターやスクレーパーを使用するので時間も費用もかかりました。
しかし、現在ではタスペーサーを使用することで簡単に高品質の施工ができるようになっています。
業者にスレート屋根の塗装を依頼するときには、タスペーサー工法を採用していることを確認して依頼した方が失敗がありません。
当社も屋根塗装の際にはタスペーサーを使用しています。
工程1つ1つ、長年培ってきた知識・経験をもとに丁寧に施工します。
屋根塗装の際は町田塗装店にお任せください(^^)/
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