塗装工事に欠かせないシーリング(コーキング)工事とは
投稿日:2022年3月30日
塗装工事を検討し、インターネットなどで情報を集めていると必ずといっていいほど”シーリング”または”コーキング”という用語を目にすると思います。
シーリング工事とコーキング工事は同じ工事と思っていただいて問題ありません。
塗装工事では必ずといっていいほど、シーリング工事もセットで行います。
この記事では、そんなシーリング工事について詳しく解説します!
【シーリングとは何か】
シーリングはお住まいの至る所に施してある材料をいいます。
外装だとサイディングボードとボードの継ぎ目、サッシ廻り、棟板金の隙間など。
内装ではキッチン廻り、浴室、ドア廻りなどに施してあります。
飲食店の壁とテーブルの間にもシーリングが埋められている事があるので、誰でも1度は触った事があるはずです。
色はホワイトやグレーがほとんどです。
建物を建てる際にできる隙間という隙間を埋めているシーリングは、大きく分けて2つの役割があります。
まずは隙間に水が入らないよう塞ぐ防水の役割。
もう1つは地震などで建物が揺れた時にクッションの役割をして、周りの部材にひび割れが起きるのを防いでくれています。
【シーリングが劣化するとどうなる?】
そんな身近にあるシーリングですが、紫外線や雨風などによって劣化していきます。
年月が経つと、以下のような劣化症状が表れます。
- ・硬質化・・・硬くなり、放置すればコーキング廻りの部材がひび割れやすくなります。
- ・肉痩せ・・・シーリングの厚みが薄くなっている状態。緊急性は低いです。
- ・ひび・・・シーリングの表面に細かな線が入っている状態。緊急性は低いです。
- ・剥離・・・剥がれて隙間ができている状態。放置すると雨漏りを起こす可能性があります。
- ・破断・・・シーリングが裂け、中のバックアップ材が見えている状態。放置すると雨漏りを起こす可能性があります。
- ・欠落・・・シーリングが取れ、中のバックアップ材が見えている状態。放置すると雨漏りを起こす可能性があります。
雨漏りは天井から雨水がポタポタと落ちる状況をイメージされる方は少なくないと思います。
しかし、雨漏りは、雨水が建物の内部に侵入する状態全てをいいます。
建物というのは防水ありきで作られています。
シーリングが劣化して雨漏りを起こしてしまえば、建物内部から腐食し、湿った木材を好むシロアリを呼び寄せます。
カビが生えれば嫌な臭いがしますし、喘息やシックハウス症候群の原因にもなるので人体にもよくありません。
その為、シーリングは定期的にメンテナンスをする必要があるのです。
【シーリング工事の種類と工程】
シーリング工事は大きく分けて2つの種類があります。
1つは既存のシーリングを撤去し、新しいシーリング材を充填する『シーリング打ち替え工事』。
もう1つは既存のシーリングの上から新しいシーリング材を充填する『シーリング増し打ち(打ち増し)』工事です。
できれば劣化状態がリセットされるので打ち替え工事にしたいところです。
しかし、お住まいの構造によっては既存のシーリングを撤去すると施工不良を起こし、雨漏りに繋がる場合があります。
その為、構造をり確認し、どちらの施工が適切かを見極めなくてはなりません。
以下に、シーリング打ち替え工事とシーリング増し打ち工事の一般的な工程をご紹介します。
■シーリング打ち替え工事の工程
①既存のシーリングを撤去し、残りがないよう清掃します。
②施工箇所周りにマスキングテープを貼って養生し、外壁にはみ出ないようにします。
③プライマーという下塗り材を塗布し、シーリング材の接着力を高めます。
④新しいシーリング材を充填します。
⑤ヘラを使ってシーリング材が奥まで行き届くよう押し込み、表面を平に均します。
⑥マスキングテープを剥がしたら完了です。
■コーキング増し打ち工事の工程
①既存のシーリングをV字カットし、表面を取り除きます。
②施工箇所周りにマスキングテープを貼って養生し、外壁にはみ出ないようにします。
③プライマーという下塗り材を塗布し、シーリング材の接着力を高めます。
④新しいシーリング材を充填します。
⑤ヘラを使ってシーリング材が奥まで行き届くよう押し込み、表面を平に均します。
⑥マスキングテープを剥がしたら完了です。
「このくらいの工程ならDIYできそう」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、コーキングは2階や屋根などかなりの高さになり、範囲も広いです。
梯子で施工しようと思っても落下など、命の危険があります。
目につく部分だけ工事をしようとしても、それ以外の場所も劣化している可能性がかなり高いです。
また、材料選びを間違えると、かえって建物を傷める可能性もあります。
例えばプライマーとシーリング材の相性が悪ければ、すぐに剥がれてしまい、雨漏りに発展するケースがあります。
シーリング工事は無理せず、プロにお任せください。
シーリングは平均的に10年前後で劣化します。
硬質化している、破断しているなどありましたら、シーリング工事や外壁塗装をご検討ください。
当社では無料で調査・お見積りを行っています。
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