アスベストを含む屋根とは?塗装はできる?オススメの工事は?
投稿日:2024年6月16日
「アスベスト」と言えば、身体に悪影響を及ぼすものとしてご存知の方も多いと思います。
アスベスト入りの屋根は、一見普通の屋根材と同じように見えるかもしれませんが、特有のリスクが伴います。
屋根塗装やリフォームをお考えの際は、どうすべきかお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
この記事ではアスベスト入りの屋根は塗装が可能なのか、オススメのリフォーム方法は何なのかを解説します。
アスベスト入りの屋根が葺いてあるお宅の方は、ぜひご参考になさってください。
アスベスト入りの屋根とは?
アスベストは、かつて建材として広く用いられていた鉱物繊維です。
耐火性、断熱性、耐久性に優れているため、屋根材や壁材に多く採用されていました。
しかし、アスベストは人体にとって有害であり、吸い込むことで重篤な健康被害を引き起こすことが明らかになったため、現在では使用が禁止されています。
アスベストを含む屋根か見分ける方法
アスベストが建築材料や断熱材として使われるようになったのは、1955年頃からです。
その後2004年に法律で利用が制限され、2006年に事実上の全面廃止に、2012年には完全廃止に至りました。
工事したい建物の屋根材にアスベストが含まれているかどうかは専門の業者が判断しますが、専門的な知識がなくてもわかりやすい判断方法があります。
ここでは屋根にアスベストが含まれているかどうかを見分ける方法をご紹介します。
製造年月日や品番から見分ける
使われている屋根材の製造年月日やメーカー、品番の記録が残っていれば、それを頼りに判断ができます。
当時の設計図が残っている、対応した業者名が分かっているなど、何らかの手がかりがあれば確実に分かります。
2004年に法律で利用が制限される少し前から、各メーカーはアスベストの危険性を重視してきました。
全ての屋根材に共通して言えることではありませんが、目安として、2004年以前に作られた屋根材を使用しているならばアスベストが含まれている可能性があります。
製造年月日、メーカー、品番が分かれば、各メーカーに問い合わせてみてもよいでしょう。
国土交通省と経済産業省が管轄している、「アスベスト含有建材データベース」というサイトでも調べることができます。
アーバニー、コロニアル、かわらUなら可能性がある
専門業者でない限り、見た目で屋根材の名前がわかる方は少ないでしょう。
過去に国内で多く使われていた屋根材のうち、アスベストが含まれていた代表的なものを3つご紹介します。
各メーカーともに製造工程を見直し、直近で製造販売されたものにアスベストは含まれていません。
設計書などに屋根材の商品名が記載されていて、なおかつアスベストを含んでいる時期に製造販売されたものであれば、確実に含まれています。
・アーバニー:切れ目が大きい特徴を持った屋根です。
1982年から1994年まで販売されていた製品には、アスベストが含まれています。
その後含有率を段階的に引き下げ、2001年から2005年までに販売されたアーバニーグラッサには含まれていません。
・コロニアル:繊維やセメントを薄く板状に加工した屋根です。
1979年から2001年まで製造販売されていた製品には、アスベストが含まれています。
・かわらU:波状のカーブが特徴的な屋根です。
1990年までに作られた製品には、アスベストが含まれていました。
その後、1990年から2007年までに作られた製品には含まれていません。
1990年はちょうど移行期となっており、この年に製造販売された製品にはアスベストが含まれているもと含まれていないものがあります。
屋根塗装はオススメできません!
屋根の塗装がはがれたとき、屋根材が傷んできたときなどは、屋根の塗装が必要です。
建物の建築時期や建築方法によって違いはありますが、屋根材にアスベストを用いている建物があります。
アスベストが含まれない屋根なら塗装をおすすめできても、アスベスト入りの屋根の場合は塗装ではなく別の方法が望ましいです。
なぜアスベスト入りの屋根に塗装をおすすめしないのか、その理由について解説します。
アスベストの粉塵が舞う
塗装作業では、屋根表面の汚れを洗い流す高圧洗浄が行われます。
屋根材に劣化がある場合、高圧洗浄の水圧の刺激で屋根材に含まれるアスベストが舞う可能性があります。
作業員もマスクなどを着用し、細心の注意を払いながら行われます。
対策をしても粉塵が舞う可能性はゼロではなく、近隣にも飛散する恐れがあります。
数年後には再工事が必要となる
塗装工事で一時的に屋根の対処ができたとしても、古い屋根材自体はアスベストを含んだまま残っています。
法律でアスベストに制限がかかったのが2004年です。
アスベストが含まれた屋根材が最後に使われた時期からすでに20年ほどが経過しています。
屋根表面は塗装で修復できても、中の屋根材の耐久年数がやがて限度を迎えます。
数年後には再び工期と費用がかかる工事が必要となるでしょう。
カバー工法がオススメ!
アスベスト入りの屋根を塗装以外で工事する代表的な方法は、屋根カバー工法と屋根葺き替え工法の2つです。
雨漏りがひどい、雨漏りの腐食が下地まで到達しているなど、屋根の状態によっては屋根葺き替え工法一択になる場合があります。
また、すでに使われている屋根材の種類によっては、屋根カバー工法の対象外になっているものもあります。
例として、ほとんどの瓦屋根は屋根カバー工法の対象外です。
一方で、屋根の状態によっては塗装ではなく屋根カバー工法で対応可能です。
どちらの工法も最終的には屋根がきれいになるのですが、アスベスト入りの屋根の場合は屋根カバー工法をおすすめします。
その理由を以下にまとめます。
既存の屋根材をそのままに工事可能
屋根カバー工法は、今あるアスベスト入りの屋根はそのままに、上から新しい屋根材をかぶせる工法です。
今あるアスベスト入りの屋根を壊すことなく行えるので、工事に伴う廃材や粉塵の発生は最小限に抑えることができます。
屋根カバー工法は、塗装は必要ないためアスベストの粉塵が舞いやすい高圧洗浄が必須ではありません。
屋根の状態などで決まりますが、表面のコケなどの汚れを取り除くなどの目的で行う場合があります。
費用を抑えて工期の短縮化が可能
葺き替え工事は、今あるアスベスト入りの屋根を全て取り除き、まるごと新しく屋根を作り直す工法です。
工事は、アスベストの粉塵が舞わないように最大限の注意を払って行われます。
雨漏りなどの原因解決に至ることや、長い目で見て屋根をよい状態に保つことができるメリットがあります。
一方でデメリットは、屋根カバー工法と比較して費用がかかること、工期の長期化です。
とりわけアスベストが含まれている廃材は、他の廃材よりも処分費用がかかります。
また、丁寧な作業が求められるため工期は長くなります。
アスベスト対策や費用、工期などを総合的に考えると、屋根葺き替え工法よりも屋根カバー工法がおすすめです。
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